黒川の今昔 里山体験学習

川西市における体験学習の意義

現在、兵庫県内の小学校では県の事業である体験教育の一環として小学校3 年生の環境体験事業と5 年生の自然学校事業という学習プログラムが組まれています。これは学習の場を普段の教室から自然の中へと移し、人・自然・地域社会と触れ合うことで命の大切さを学んでいく機会となっています。これに加え、2009 年度には川西市の小学校全16 校で小学4 年次に日本一の里山を有する川西市独自の事業として黒川を舞台とした「里山体験事業」が行われるようになりました。ここで児童たちは、この土地ならではの学習といえるような、黒川とその周辺地域・能勢や北摂里山エリアまで含めて、里山の自然・文化・人の繋がりなどを学んでいます。

写真51. 里山体験学習開校式

体験内容

上記のように川西市では他の市町にはない、小学4 年生の「里山体験学習」があり、3 年生と5 年生での体験学習の連続化も図られ“出会い・ふれあい・支え合う” “ふるさと川西を愛し、誇りに思う心を育てる” 連続的・体型的な体験学習を目標として実施されています。黒川に住む子どもは減少の一途ではありますが、川西全域から子どもたちに黒川を訪れてもらうことで、豊かな自然で心を育み、いずれはこのふるさとの価値をどのように残すのかを考えてもらえれば、という思いも込められています。

実際のプログラムとしては

・黒川の歴史・文化の講話
・里山散策、しめ縄づくり、芋掘り、干し柿づくり
・里山保全の知見を得るための、国崎クリーンセンターおよび一庫ダムの見学
・山の木々を利用した木工クラフト体験
・昔話の紙芝居
・旧黒川小学校の校舎見学

などが主に行われています。
地域住民を筆頭に、一庫公園、国崎クリーンセンター、知明湖キャンプ場、黒川公民館、川西里山クラブ、菊炭友の会などの協力のもと、2007 年から現在に至るまで、児童たちが毎年この黒川を訪れて日本一の里山の恵みに触れています。
この地域に残る里山文化やそれに関連する年中行事(P.38 参照)が体験プログラムに組み込まれることもあり、川西市の小学生は黒川でそれぞれ自然のなかに宝物を見つけ、体験として持ち帰ります。

里山体験学習に協力している団体

黒川地区住民、知明湖キャンプ場、黒川公民館、一庫公園(川西市国崎字知明1-6)国崎クリーンセンター(川西市国崎字小路13 番地)他、川西里山クラブと菊炭友の会についてはP.44 参照